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レニショープローブ計測は、スクラップを低減し時間を節約します

英国グロスタシャーに所在する Intoco (Independent Tool Consultants Ltd)社、先進製造部門は、精密加工エンジニアリング請負ビジネスの優れた模範を示します。同時5軸マシニングセンターと3Dソリッドモデルリング機能は、品質管理への間違いのないコミットメントで導入され、内、高仕様CNC工作機械3台にはレニショータッチプローブ技術が搭載されています。

ほとんどの請負会社において、加工工場(マシーンショップ)の成功を裏付ける大きな要因は、効率的且つ経済的な生産性です。スクラップ許容数がゼロの「一発で良品加工」が最重要の市場では、品質が他のなによりも重要です。リジェクト品は結局、払ってもらえない請求書を意味します。

ターゲットは、計測精度を加工の工程内および工程中に達成することでした。計測プローブ搭載のCNC工作機械3台が並ぶ加工工場では、自動工具計測、工具折損検出、パーツの芯出し、インサイクルゲージングおよび初回寸法計測がもたらすメリットを認識するのに、ほとんど時間を要しませんでした。英国チェルトナム(市)に近いスタバートンに所在する Intoco社は、レニショーが販売するタッチプローブ技術の優位性を活用する請負製造メーカーの最も典型的な例です。

マネジング・ダイレクタ、Tony Preece氏は1972年に Intoco社を創立しました。元々、アルミニューム押出成形の請負製造から始まって、高品質製品を要求する納品期間が短くて価格競争が激しい、多様な業界へと取引が進化しました。同社は非常に短いリードタイムに特に早い対応を取ります。社内に特殊鋼および特殊合金部門があることがその理由の一つで、これは現場に素材の在庫があり、いつでもパーツ加工を始める用意ができていることを意味します。

Preece氏は、同社の投資でどれよりも回収が早かったのが、レニショープローブシステムだと明言します。

Mazak Integrex e-1850V にはまた、マシニングセンター用レニショーインスペクション・プラス(Inspection Plus)ソフトウェアがインストールされています。これは、ベクトル及び角度計測のオプションや各種プリントアウト オプション、広範な計測サイクル、さらに、SPC サイクル、シングルタッチまたはダブルタッチの計測オプション、計測誤差に対する%値での工具オフセット補正、データの出力などが収納された、包括的なマクロソフトウェアパッケージです。

「インスペクション・プラスを使用すると、工程内計測をして、コントローラで工具の寸法を自動的に調整できるので、すごくいいですよ。測定に関して、多くの問題がオペレータの手から離れます」とParkins氏は説明します。「設置している3次元測定機は、X軸で800mmまで対応します。が、部品のサイズはそれ以上です。我々が必要とする最大限正確な部品の計測はできません。レニショーのプローブシステムとソフトウェアは、必要不可欠です」

Intoco社では、この同じ工作機械で直径1500 mm のターボファンの加工もします。ここでもインスペクション・プラスがなくてはならない存在です:「インスペクション・プラスソフトウェアでファンを計測してそのデータを、 Word または Excel のような適切なファイルにエキスポートします」とParkins氏は述べ、「これで、公称寸法、チェック寸法およびトレランス幅を示す資料を顧客企業に提供することができます」と続けます。

速やかにメリットを実現

どの製造メーカーでもそうですが、ワークの位置決めや完成品の寸法検査に費やされる手作業の時間を、機械加工に当てた方がより価値が上がります。プローブ計測システムは、マニュアルでの芯出しや寸法検査で起こりがちなスクラップ発生および経費高になる加工機の停止を排除することができます。最初にこれが明らかになったのは、Mazak Integrex e-1850Vを購入した7年前のことでした。Mazak Integrex e-1850Vは、特別大型の工作機械で、クレート30個のキットで納品され、あの当事、英国に一台しかない工作機械でした。同工作機械は、 Renishaw RMP600 タッチプローブ装備で納品され、プローブは競争力の獲得だと同社が認識した要因でした。

「現在、メタル抽出成形業界向け部品は、当社の生産能力の50%を占めています。しかし、石油/ガス業界、グリーンエネルギー業界、製薬業界用のコンポーネントも生産しています」とCNC 生産開発のエンジニア、Wayne Parkins氏は説明します。「アロイ C22, スーパー二相鋼及び高合金プレ硬化工具鋼で製造された、直径2300 mm、高さ1500 mmの非常に大きな重要パーツを機械加工するために、Mazak Integrex e-1850Vを購入しました。ミスが発生しても、顧客企業はどうあっても「溶接修理」を許す可能性はなく、単品部品の加工生産における「一発で良品」は、非常に重要で、全く失敗の余地はありません。これが、Mazak Integrex e-1850V にレニショー寸法計測プローブを組み合わせた理由でした。

さらなる投資

最近さらに、抽出成形プレス機、製薬及び軍用機工程用部品を機械加工するMazak Integrex e-650Hを含むMazak 複合加工機数台を生産施設に追加しました。同社におけるロットの数量は1~4個が代表的で、最大ロット数は10個です。

Parkins氏は説明します: 「最初、Mazak Integrex e-650Hはレニショータッチプローブなしで納品されました。しかし、直径が最大1000 mmまでの部品を加工する必要がありました。従来型測定器では計測が困難でした。それで、公差がきつい形状寸法の計測と記録ができるようにと、レニショーの無線信号伝達方式タッチプローブの取り付けをレニショーに発注しました。

現在、レニショータッチプローブ技術搭載の能力・容量が小さいMazak Integrex e-420Hも所有、また、3次元測定機はTP20 タッチプローブ装着のレニショーMH20i マニュアル調整可能プローブ を使用しています。

「我々にとっての最大のチャレンジは、非常に納期の短い、重要な急ぎ部品を顧客に納品する要求(需要)です」とParkins氏は述べ、「誤差や読み間違い発生の可能性が伴う「機械の外」での寸法計測の工程およびマニュアルでの計測は、この工程で必要となる時間の長さ、関連する機械での遅れにつながり、これらを排除することで、「生産部から測定部へ」の時間を改善すること、また、正確な測定データを印刷して顧客に提供することができるようになります」と結びます。

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