ラマン分光を使ったポリマーとマイクロプラスチックの研究
ポリマーの性能を最適化するうえで、その特性の理解が不可欠です。レニショーのラマンシステムは、幅広いのポリマーの研究に最適です。
あらゆるポリマーの分析に対応
SynchroScan とデータベース検索機能を使用することにより、取得したスペクトルから何千種類ものポリマーを、高確率で同定できるようになります。SynchroScan では、全領域のラマンバンドを高スペクトル分解能で取得できます。これにより、レニショーポリマーデータベースから簡単かつ信頼性の高い検索できます。
ラマン分光により、以下のことが可能になります。
- 切断することなく、ラミネートフィルムの特性を確認
- ポリマーブレンドの研究
- 繊維内の応力の分析
- 結晶化度の判定
- 太陽電池のカプセル化材料の研究
- 導電性ポリマーなどの新しいポリマーの調査
層の厚さの正確な測定
ラマン散乱を使用すると、透明なポリマーラミネートの組成と厚さを測定できます。これらを正確に分析するには、適切な深さ分解能、および三次元全方向について正確なサンプルの位置決め機能を備えたシステムが必要になります。Easy Confocal テクノロジー搭載の inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープと HSES サンプルステージは、このような分析に理想的です。
LiveTrack™ による物理的変化の研究
LiveTrack フォーカストラッキングテクノロジーは、サンプルが膨張、収縮、変化しても常に最適なフォーカスを維持します。そのため、サンプルの物理的変化を動的に調べることができます。
再現性の高いスペクトル
一部のポリマーパラメータ (結晶化度など) が変化すると、ラマンスペクトルに比較的わずかな変化が見られます。高いスペクトル分解能、精度、安定性を備えるレニショーの inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープを使用すると、このような変化を確認できます。
オンデマンドウェビナー:
ポリマーやプラスチックへのラマン分光の応用
ポリマーラミネート、梱包材、マイクロプラスチック、生分解性プラスチックの分析に inVia を使い、化学特性と構造の両面を明らかにしています。ポリマーの最適なラマンの分析についてご覧ください。
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