現場測定のための Equator-X™ デュアルメソッドゲージングシステム

スループット

Equator-X の最高スキャニング速度は絶対測定で 250mm/s、比較測定で 500mm/s で、従来的な 3 軸三次元測定機を優にしのぐ高速性を誇ります。速く測定できることで大量のワークを処理できるため、測定のせいで加工プロセスのペースを乱すといったことがありません。

信頼

Equator-X の測定は、ISO 10360 にトレーサブルです。測定室ではない現場での測定でも、その信頼は揺るぎません。生産プロセスが問題なく進んでいるか、常に評価しリアルタイムにフィードバックします。

汎用性

1 台で 2 種類の測定方式に対応しているため、その場その場で最適な測定を使い分けることができます。例えば、測定対象のワークの種類が多い場合は絶対測定を、環境の温度変化が大きい場合は比較測定を、などといった使い分けが可能です。

コンパクトで軽量、そしてエア供給が不要なため、インラインに組み込んだり、ラインのすぐ近くに設置したりと、臨機応変な活用が可能です。

駆動フレーム

Equator-X の圧倒的な高速動作と高速パフォーマンスの裏にあるのが、ヘキサポッド構造に内蔵された 6 個のリニアモータです。リニアモータによってプローブプラットフォームに力がダイレクトに伝わるため、従来の三次元測定機に見られる動的な曲げやねじれが発生することがありません。

駆動部とエンコーダ (位置フィードバックシステム) は、可動部の上に位置しており、汚れがつきにくい構造になっています。現場環境下でも高いレベルのパフォーマンスを発揮します。

測定フレーム

測定フレームはカーボンファイバ製で、高速動作と高精度を実現するうえで不可欠な高剛性と軽量さを兼ね備えています。また、カーボンファイバの熱膨張しにくい性質から、システム全体として温度変化に強く、高いパフォーマンスを発揮します。

測定フレームの各軸には、RESOLUTE™ 光学式アブソリュートエンコーダが内蔵されているため、電源 ON 直後に絶対位置の把握が可能です。

プローブシステム

SP25M は、高い汎用性を誇る業界標準スキャニングプローブで、スキャニングによってフォームや寸法、位置の算出が可能です。SM25-2 スキャニングモジュール、ストレートスタイラス (有効長 50～105mm) またはクランクスタイラス (有効長 83mm 以下) に対応しており、これらとの組合わせで高いパフォーマンスを発揮します。

また、Equator-X に付属するラック (ポート数: 6) を使うことで、多種多様なスタイラスへの自動交換が可能です。