レニショーは人工呼吸器パーツの増産に協力します
2020 年 4 月 4 日
レニショーは、新型コロナウイルスの感染が拡大を受け、国民保険サービスをサポートするための国家的取組みの一環として、人工呼吸器に使われる重要パーツの量産を開始しました。Gloucestershire と South Wales に構える製造拠点の一部を、ベンチレータチャレンジ UK コンソーシアムで製造する 2 種類の呼吸器で必要な、精密パーツの製造に割り当てました。現在、無休での製造活動を続けています。直近の 2 週間にわたる、プロジェクトチーム、製造チーム、エンジニアリングチームそして生産チームによる努力のたまものです。
英国内の他の多くの企業と同様、呼吸合併症で苦しむ新型コロナウイルス患者のための、英国政府からの呼吸器増産要請に、応えたものです。これから数週間で、数万台の人口呼吸器が必要とされています。
今回の当社の対応を主導している Marc Saunders (Group Strategic Development の Director) は以下のように説明します。「政府からの呼びかけがあった際、大急ぎで応えました。すぐに、とてつもない規模のチャレンジであると認識しました。高度な医療機器である呼吸器の増産に、当社の能力であれば、既存技術を用いることで貢献できると感じました。また、多くの他の企業が我々と同じように考えていること、そしてこの大規模な取組みを実現するためには、企業同士が力を合わせる必要があるだろう、ということがすぐにわかりました」
ベンチレータチャレンジ UK コンソーシアムは、レニショーを含め、航空機、自動車、医療機器、モータスポーツの各産業分野におけるトップ企業が名を連ねます。率いるのは、High Value Manufacturing Catapult 社の Dick Elsy CEO です。この多種多様な企業からなるチームで、国民保険サービス選定の、Penlon 社と Smiths Medical 社が英国内で製造する 2 種類の人口呼吸器製造を加速すべく、ノンストップで取り組みます。
「通常、2 社の製造能力は、合わせて週 50~60 台です。ですが、コンソーシアムのスケールとリソースのおかげで、数週間以内に、呼吸器を、合わせて週 1,500 台以上製造できる見込みとなりました。人工呼吸器は極めて複雑な医療機器です。納入のスピード、患者の安全確保のために不可欠な各規制基準への絶対順守、このふたつを両立させる必要があります」(Dick Elsy 氏)
コンソーシアムには、数多くの企業が参画して製造を手掛け、複雑に関わり合いますが、それら企業のうち多くは、レニショーを含め、呼吸器パーツの製造経験がありません。数百個の多種多様なパーツから成る人工呼吸器の大量製造では、数百万個のパーツ部品の組立て、すなわち壮大な物流管理が求められます。
「人工呼吸器増産プロジェクト、そして危機的なサプライチェーンにある世界各地のお客様、このような当社が担う使命の準備のために、先週、英国にある製造施設を一時的に閉鎖し、社員を守るための追加措置を講じました。
スペースを広くとれるよう工場を再編し、また現場周りの動きを制限するようにゾーニングを見直しました。また、感染拡大のリスクを最小限に抑えられるよう、衛生管理についても見直しを行いました。この厳しい状況に対して、当社社員はすばらしい対応を見せ、その結果、工場は再稼働を開始し、現在も操業中です。国を挙げたこのプロジェクトの一翼を担うことができ、光栄です」(Gareth Hankins、当社 Group Manufacturing Services の Director)
「異例のことが起きた数週間でした。さまざな分野から参集した企業が、ひとつのゴールを目指し、効率的にかつ迅速に協力を進めています。ベンチレータチャレンジ UK コンソーシアムは、切望される人工呼吸器の増産、そして世界中の人々に影響を与えているウイルスとの闘いに、確固たる決意と熱量で一致団結しています。
『ひとつ作れば、ひとつ救える』これがコンソーシアムのキーメッセージです。レニショーとしてこの重要な取組みに貢献できて光栄です」(Marc Saunders)
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